歯科医院が集患したい場合、SEO対策に取り組むことは必須です。
しかし、具体的にどのように施策するべきか悩む方は少なくないでしょう。
そこで、歯科医院が行うべきSEO対策をご紹介します。
施策の具体例や注意点を解説するので、自院のホームページを上位表示させたい方はぜひ最後までご覧ください。
そもそもSEOが何なのかを知りたい方はこちらのページをご確認ください。
歯科医院がSEO対策するべき理由
なぜ歯科医院はSEO対策するべきか、その理由を解説します。
調べたいときに検索エンジンを利用する人は9割以上に至る
LINEで実施できるアンケート機能「ラインリサーチ」の調査によると、何か調べものをしたいときに検索エンジンを利用する人は、回答した全国の13歳〜79歳までのすべての年代で9割以上になるそうです。
SEO対策してGoogleの検索エンジンで上位に表示されれば、より多くの患者に自院のホームページを見つけてもらえるので、高い集患効果が期待できます。
歯科医院の公式ホームページが最も影響力がある
ブランディングテクノロジー株式会社が株式会社WACUL社と共同研究として行った「集客に成功している歯科医院の共通点」を調査したところ、歯科医院を選ぶときに参考になった情報として公式ホームページを挙げた人は最多となりました。
「知人の口コミ」や「これまで通っていた歯科医院のアドバイス」よりも多く、現代ではいかにホームページ制作に力を入れるべきかが伺えます。
適切なSEO対策によりホームページへの流入数が増えれば、それまで自院を知らなかった患者も来院してくれる可能性が高まるでしょう。
検索結果1位は10位よりも10倍以上もクリックされやすい
Googleで検索順位が1位になったときの平均クリック率は28.5%です。
しかし2位以下になるとクリック率は急に低下し、10位では2.5%とほとんどクリックされません。
1位と10位では10倍以上も差がつくので、検索結果1位を目指すことは集患において非常に重要です。
歯科医院がSEO対策する前に知っておくべきポイント
歯科医院がSEO対策に着手する前に、必ず知っておくべき仕組みや概念をご紹介します。
SEOで検索順位が決まる仕組み
SEOの検索順位とは、インターネット上で特定のキーワードが調べられた際に検索結果として表示される順位です。
検索エンジンが各キーワードについて、ユーザーにとって最も適切な回答が記載されたWebページだと判断した順に上から並びます。
仕組みを簡単に説明すると、まず検索エンジンの「クローラー」と呼ばれるロボットが、Webページを巡回して情報収集します。
次にクローラーが収集した情報をデータベースにインデックス(登録・格納)し、インデックスされたページを検索キーワードやランキングアルゴリズムに基づいて評価します。
最後に評価結果に基づいて、検索結果に表示するページの順位を決定します。
Googleの掲げる10の真実
「Googleの掲げる10の真実」とはGoogleが策定した経営理念やヴィジョンを示すもので、SEO対策の基本中の基本です。
10の真実に向き合って適切にSEO対策することで、検索順位はアップしやすくなります。
例えば1番の「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる」について深掘りすれば、「患者の立場になって情報が見やすい・分かりやすいページを作成すれば、ユーザーは有益な情報を得られる=検索結果で上位表示されやすくなる」ということが分かります。
YMYLとE-E-A-T
YMYL(Your Money or Your Life)とはGoogleの検索品質評価ガイドラインで定められている用語で、人々の人生やお金に大きな影響を与える可能性があるコンテンツを指します。
歯科医院のホームページは患者の健康にダイレクトに影響を与える情報が掲載されるためYMYLに当てはまり、取り扱う情報には非常に高い信頼性が求められます。
E-E-A-TとはGoogleがWebサイトの品質を評価する基準で、「経験」「専門性」「権威性」「信頼性」の頭文字をとった言葉です。
歯科医院のSEO対策では、実績を伴った経験や歯科医療に関する専門性の高い知識、歯科業界内での権威を示して患者からの信頼性を得ることが大切です。
どちらの概念もGoogleでSEO対策する際には必須で、両方の評価基準を満たすことで検索順位で上位表示されやすくなります。
歯科医院がSEOで上位表示するための具体的な方法例
歯科医院がSEOで自院のホームページを上位表示させるための具体的な施策をご紹介します。
上位を狙うために必要な方法は多種多様にあるので、一例として解説します。
集患につながるキーワードを選定する
SEO対策で最も重要な施策がキーワード選定で、どのようなキーワードで上位表示を狙うかを決めます。
「どんな患者を呼び込みたいのか」というゴールを設定したうえで、そこから逆算して患者が実際に検索するキーワードを選びます。
例えば、新宿駅近辺にある歯科医院が新しく集患したい場合は、「新宿 歯医者」「新宿駅 歯科医院」といったキーワードを狙うべきです。
場所以外にも、治療法で上位表示したいなら「新宿 歯医者 ホワイトニング」、患者の要望なら「新宿 歯医者 無痛」など、選定するキーワードを一部変えながらSEO対策していきます。
なお、選定するべきキーワードを調査するときは、「Googleキーワードプランナー」をはじめとする専用のツールを使います。
Webページ内にキーワードを自然に含める
選定したキーワードをWebページ内に適切に記載することで、検索エンジンにWebページの内容を伝えやすくします。
タイトル・見出し・本文などにキーワードを自然な形で含めましょう。
ただし、キーワードは詰め込めば詰め込むほど検索エンジンから高く評価される、という訳ではありません。
過剰に詰め込むと悪質なサイトと判断されて逆効果になり、順位が下落する恐れがあるので、自然な流れになるように注意して記載します。
良質なコンテンツを制作する
Googleは検索したユーザーにとって有益になる「良質なコンテンツ」を検索結果として上位表示します。
そのため、ユーザーの検索意図を満たす質の高いコンテンツを作成し、検索エンジンからの評価を高めることが重要です。
コンテンツを上位表示させたいなら、「検索意図」や「検索ニーズ」と呼ばれる患者の悩みや疑問を起点として、それを解決できるコンテンツを作成します。
例えば「歯茎 血が出る」というキーワードでコンテンツを作るとします。
このキーワードで検索している患者は「何で歯茎から血が出るの?」「どうすれば出血を抑えられる?」などの悩みや疑問を抱いている可能性が高いです。
そのため、「歯茎から血が出る原因」や「歯茎から血が出るときの処置方法」といったテーマのコンテンツを制作すると、上位表示しやすくなるでしょう。
MEO対策に取り組む
MEO(Map Engine Optimization)とは、Googleマップなどの検索エンジンで店舗やサービスを上位に表示させるための施策で、「ローカルSEO」とも呼ばれます。
SEOがWebサイト全体を対象とするのに対し、MEOは地図検索、特にGoogleマップでの上位表示を目指します。
Googleマップのアプリや検索結果の「地図」タブで、自院の情報を上位表示させるために必要な施策で、「地域名 歯医者」や「近くの歯科医」などが対策するべきキーワードです。
地図上で自院が上位表示されれば、来院してもらえる可能性が高い患者に自院の情報を見てもらえるので、SEOと同じ熱量で取り組みましょう。
歯科医院のSEO対策での注意点
歯科医院がSEO対策を取る際の注意点をご紹介します。
SEO対策はすぐには効果が現れない
SEOはクローラーがWebページを巡回したり、1ページずつ丁寧に評価したりする関係上、すぐに上位表示されることは稀です。
結果が出るまでには、新規でホームページを作った場合は1年、既存サイトでSEO施策に取り組む場合は3ヶ月〜6ヶ月くらいかかると言われています。
また、現在の自院サイトの状態や競合医院のサイトの強さ、割けられる時間や予算によって上位表示されるための期間は異なるので、上記の期間はあくまでも目安として捉えてください。
SEO対策しても必ず上位表示されるとは限らない
検索エンジンが検索順位を決めるためのプログラムを「検索アルゴリズム」と呼び、Googleが検索アルゴリズムを更新して検索結果の質を向上させる取り組みを「コアアップデート」と呼びます。
コアアップデートは不定期で行われ、その内容が大きく変わることは少なくありません。
何ヶ月も1位を保っていたページがコアアップデートによって順位を一気に落とされることは珍しくなく、自院のページが上位表示されるかはコアアップデート次第です。
このようにSEO対策したからといって必ず上位表示されるとは限らないため、常にGoogleの動向を見ながらSEO対策する必要があります。
まとめ
歯科医院にとってSEO対策は集患に必須なマーケティング手法で、他院に患者を奪われないためにも丁寧に施策に取り組むべきです。
しかし、誤ったSEO対策を行うと検索順位が落ちる恐れがあるので、専門知識をよく理解したうえで慎重に実行しなければなりません。
SEOの知識がないまま着手すると、自院のページの評価を下げてしまう可能性があります。
弊社Denis techは歯科医院様専門のデジタルマーケティング支援会社です。
これまでに多くの歯科医院様のSEO対策に取り組んで参りました。
気になる方はぜひお気軽にご相談ください。