歯医者に患者が来なくなる理由は?来院してもらうための対策を解説

目次

歯科医院に患者が来なくなる理由には、どのようなものが挙げられるでしょうか?

この記事では、新規または既存の患者が来院しなくなる原因を分かりやすく解説しています。

来院してもらうための対策もご紹介しているので、患者が来なくなって困っている歯医者はぜひチェックしましょう。

新規の患者が来なくなる歯医者の特徴

新規の患者が来なくなる歯医者に共通している特徴をご紹介します。

自院が当てはまっていないか、今一度よく確認してみましょう。

競合他院と差別化できていない

周囲にライバルの歯医者が多い場合、患者から自院に通うことを決めてもらえるよう、競合他院との差別化を図らなければなりません。

特に都心部や駅周辺では、狭いエリアに歯医者が密集しているケースが少なくないです。

自院の強みをしっかりとアピールして他院との差別化ができていなければ、新患を獲得するのは困難になるでしょう。

診察時間や日数が少ない

「この歯科医院に通おうかな」と思っても、患者にとって都合がいい時間に歯科医院が開いていなければ、来院を諦めてしまいます。

そのため、開院したばかりのときには自院の認知度をできるだけ上げるために、診療時間を長め、日数を多めに設けることがおすすめです。

最初は忙しくなりますが、知名度が上がって集患が安定してから少しずつ診療時間を短くしたり、休診日を増やしたりすると良いでしょう。

どうしても診察時間を伸ばしたり日数を増やしたりできない場合は、近隣の歯医者と休診する曜日をずらしたり、完全予約制を導入したりするなど他院との違いを生んで差別化を図りましょう。

集患に向けた宣伝が十分ではない

集患を目的とした宣伝活動が不十分であれば、いくら腕が良くて他院にはない強みがある歯医者だとしても、患者に選んでもらえません。

何も宣伝の施策を行っていなければ、たとえ患者が医院の近所に住んでいたとしても、医院が面している道を通らなければ歯医者の存在を知る由もありません。

また、現代ではインターネットで歯科医院を検索する患者が多いので、Webでの集患施策を行っていなければ、いつまで経っても患者は来ないでしょう。

「ただ看板を設置しているだけ」では患者は来ないと考え、効果的なマーケティング戦略を考える必要があります。

Web予約ツールを導入していない

Web予約ツールとは、歯医者の診療時間に関係なく、インターネット上で診察の予約が取れる機能のことです。

ツールを導入していないと、患者は歯が痛くなったときにすぐに予約が取れず、空いている他の歯医者に移ってしまうかもしれません。

「自院のことを知ってくれているのに来なくなる」という機会損失につながるので、Web予約ツールを導入していないのは非常にもったいないと言えるでしょう。

患者が離脱する歯医者の原因

今まで通ってくれていた患者が離脱して、他の歯科医院に移っていくのは何故でしょうか?

患者が離れてしまう歯医者の原因を解説します。

歯の状態や治療についての説明が不足している

歯科医師から歯の状態や治療について十分な説明がされていないと、患者は再来院する意味やメリットを感じられないうえに、「治療を任せて大丈夫なのか」と不安になります。

歯に関する専門知識がない患者にとって、歯医者からの説明が不十分だと「どうして治療が必要なのか」「その治療をしないと何がどうなるのか」は理解できません。

そのため、適切な治療をしたにもかかわらず「むやみやたらに口の中をいじられた」「なぜか歯を削られた」などと被害者的な認識を抱いてしまうことが懸念されます。

説明が不十分なまま歯の治療に取り掛かると、患者は歯医者を信頼できず来なくなってしまいます。

また、歯科医自身は丁寧に説明したつもりでも、患者が理解できるように伝えられていなければ、説明が足りないと言えるでしょう。

認識の齟齬が生まれやすい治療については、図解や模型を用意したり、言い回しを変えたりするなど説明の仕方を改善することも大切です。

スタッフの態度が悪い

歯科医院はサービス業ではないため、接客態度や患者とのコミュニケーションは特に気にしなくてもいいと考える歯医者がいます。

しかし、実際にはサービス業と同じくらい、丁寧な接し方やコミュニケーションが重要です。

歯科医師やスタッフの態度が悪いと、患者は不快な思いを抱いてしまうので、再来院してくれる可能性はほとんどなくなります。

ぞんざいな扱いをされたり、説教のような口調で歯に関する指導を受けたりすると、患者は「この歯医者は怖い」「もう二度と来るか」とネガティブな印象を持ってしまいます。

加えて、患者の目の前や声が聞こえる範囲で歯科医師がスタッフに対して怒鳴ることも、患者が歯医者に対して悪い印象を持つ原因となるので、来なくなる可能性が高いです。

院内での待ち時間が長い

患者の多くは時間の合間を縫って歯医者に来院しているため、できれば待ち時間は最小限で、すぐに治療を受けたいと考えています。

また、患者は予約した時間に診察が始まるのが当たり前と思っているので、院内での待ち時間が長いとストレスが溜まっていきます。

すると、きちんと治療の説明をしたり優しく接したりしても、何かにつけてクレームが発生したり、インターネットにネガティブな口コミが投稿されたりしかねません。

せっかく予約をしたのに長時間待たされたとなれば、患者にとっては不満しか湧かないので、再来してもらえる可能性は低くなるでしょう。

次回の来院予約を取っていない

引き続き治療が必要な患者に対して、次回の予約について触れていないと再来院されづらくなります。

受付スタッフが次回の来院予約について確認しないと、患者は「予約するか聞かれないということは、もう治療は完了したのかな?」と解釈して来なくなります。

歯科医が今後の治療方針を解説することも大切ですが、受付スタッフと連携が取れていないと、患者が離脱することにつながりかねません。

患者に来てもらうために歯医者が取るべき対策

新規にしろ既存にしろ、患者に通ってもらうために歯医者が取るべき対策についてご紹介します。

患者に自院を選んでもらい、かかりつけ医として再来院してもらうために、しっかりと対策を講じましょう。

マーケティング戦略で自院をPRする

競合他院との差別化を明確にし、自院の特徴を最大限にアピールするためにも、マーケティングに力を入れて取り組みましょう。

例えば歯科医院の公式Webサイトを開設して、自院の得意分野や院内の様子、院長の治療方針などを公開して、患者に魅力的だと思ってもらうことが大切です。

さらに、Google検索で上位表示されるべくSEO対策を施したり、MEO対策をしてマップ上から自院を見つけ出してもらうといった戦略も考えられます。

歯医者が行うべき集患方法については、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ併せてご覧ください。

歯科医院が効果的に集患するには?オンライン・オフラインでの方法を解説

Web予約ツールを導入する

前述したような機会損失を避けるためにも、Web予約ツールを導入することはマストと言っても過言ではありません。

Web予約ツールは予約管理の他、患者に診察時間をリマインドとしてメールで送信したり、患者の治療履歴を保存したりするといった機能が付随しているものもあります。

導入するにはコストがかかりますが、患者も医院スタッフも負担が減らせるので、ぜひ検討しましょう。

スタッフの接し方を徹底的に教育する

院長自身も含め、スタッフが患者に優しく接するように徹底的に教育しましょう。

スタッフ全員が「誰だって人から横柄だったり冷たかったりする態度を取られたら不快になる」「親切に対応されたら気分が良い」という基本的な心構えが持てるように、丁寧に指導することを心掛けてください。

また、どうしても診療時間中に厳しく指導しなければならない事態が起きたら、患者から見えない・声が聞こえないバックヤードで行うように注意しましょう。

どうしたら患者に院内で気持ちよく過ごしてもらえるかを考え、患者への接し方を見直すことがおすすめです。

きちんと治療状況を説明して再来院を促す

患者に現在の歯の状態やこれからの治療内容などを分かりやすく説明したうえで、必要であれば再来院を促しましょう。

「次の治療では何をどうするか」「このまま放っておくと歯がどのように悪化するか」など、患者にきちんと状況を説明して来院の必要性を理解させることが重要です。

また、受付スタッフに次回の予約を取るように伝えることも忘れないようにしましょう。

「予約は受付の仕事」と丸投げせず、しっかりと受付スタッフと連携することで患者の離脱を防げます。

まとめ

患者は歯医者の魅力が分からなかったり、不快や不便を感じたりしたら、すぐに他の医院に移ってしまいます。

自院を選び続けてもらうためにも、マーケティングに尽力したり、Web予約ツールを導入したりすることを検討しましょう。

弊社Denis techは歯科医院様専門のデジタルマーケティング支援会社です。

これまでに多くの歯科医院様の集患をサポートして参りました。

気になる方はぜひお気軽にご相談ください。

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株式会社Denis tech

統括webディレクター 四ノ宮蒼也

新卒で経済産業省に入省し、政策運営を通じて分析力と実行力を培う。その後、歯科業界の課題と可能性に触れ、「業界の未来を切り拓きたい」という強い思いで転職を決意。政策立案で磨いたスキルを活かし、患者さんと歯科医院をつなぐマーケティング支援を展開している。これまで数多くの歯科医院の経営改善を成功に導き、現在はセミナー登壇や提携事業を通じて、業界全体の発展に情熱を注いでいる。

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