「短期の成功はいらない」
Denis techは、歯科・医療業界を中心にマーケティング支援を行う会社です。
ただ、私たちは自分たちのことを「制作会社」や「広告会社」だとは、あまり思っていません。
私たちが目指しているのは、
先生にとって一番のサポーターとして、長く選ばれ続ける医院づくりを支える存在であることです。
この考えにたどり着くまでには、
私自身のこれまでの経験と、いくつもの違和感の積み重ねがありました。
今回は、学生時代から現在に至るまでを振り返りながら、その話をしたいと思います。
大企業志向だった就活と、最初に感じた違和感
学生時代、正直に言えば、
最初から明確なビジョンがあったわけではありません。
アフリカや海外に行った経験があり、
「いつか海外に関わる仕事がしたい」
そんな漠然とした思いは持っていました。
就活の初期は、商社を含めた大企業を中心に見ていました。
いわゆる“王道”と呼ばれる進路です。
ただ、面接を受ける中で、
少しずつ違和感を覚えるようになりました。
自分が話した経験や考えが、ほとんど拾われない。
決められた質問に、決められた反応。
「ここで自分は、何を期待されているんだろう?」
そんな感覚が残ったのを覚えています。
ちょうどその頃、コロナ禍が始まり、
就活自体が一度止まりました。
ベンチャーとの出会いと、初めてのマーケティング現場
友人に「ベンチャー企業、受けてみたら?」と言われたのがきっかけでした。
当時は、ベンチャーに対して特別な思い入れがあったわけではありません。
ただ、実際に選考を受けてみると、
それまで感じていた空気とは、明らかに違いました。
こちらの話をきちんと聞いてくれる。
考えや背景に興味を持ってくれる。
「ここなら、実務を通して力がつくかもしれない」
そう感じて、最初に入ったのがマーケティング会社でした。
ハードだけど、成長実感のある日々
働き始めてからの日々は、決して楽ではありませんでした。
スピードも速く、求められる水準も高い。
数字に対する責任も明確で、
常に成果を意識する環境でした。
ただその分、
マーケティングの現場を最前線で経験できた
という感覚は、今でも強く残っています。
実践の中で考え、改善し、結果を出す。
この経験があったからこそ、
今の自分があるとも思っています。
「このままでは目標に届かない」と気づいた瞬間
独立を意識するようになったのは、
仕事を続ける中で、
自分なりの将来像が少しずつ明確になってきたからです。
周囲には、事業をつくり、
会社を支えている尊敬できる先輩も多くいました。
一方で、
「自分はどんな環境で、どんな役割を担い続けたいのか」
を考えるようにもなりました。
目指している姿と、
その環境で積み上がっていくキャリア。
その間に、少しずつズレを感じるようになった。
これは良い・悪いの話ではなく、
自分が進みたい方向との相性の問題だったと思っています。
そう考えたときに、
独立という選択肢が、自然と現実味を帯びてきました。
なぜ歯科・医療業界だったのか
独立後、最初から歯科をやろうと決めていたわけではありません。
かなり現実的な判断でした。
当時は貯金も多くなく、
まずは早く売上を作る必要があった。
前職で医療・美容領域に関わった経験もあり、
その中で、歯科のほうが感覚的にやりやすかった。
InstagramのDMなどでもアポイントが取りやすく、
「今の自分たちが戦える場所」として、
自然と歯科に寄っていった感覚です。
「絶対にやらないこと」を決めた理由
Denis techとして、大切にしている価値観のひとつが、
**「誠実であること」**です。
これまでの経験の中で、
マーケティングの現場では
スピードや成果を優先するあまり、
本来は慎重であるべき判断を急いでしまう場面もある、
ということを学びました。
だからこそ私は、
「自分が責任を持てないことはやらない」
「本当に必要だと思っていないものは売らない」
という軸を強く意識するようになりました。
短期的な成果も、もちろん大切です。
ただ、信頼は一度崩れると、取り戻すのに時間がかかる。
だから私たちは、
短期の成功よりも、長期の信頼を選びます。
制作会社ではなく、「先生にとって一番のサポーター」へ
振り返ると、
会社として成長する中で、
一時的に「制作を回すこと」が中心になっていた時期もありました。
ただ、その中で改めて気づいたのは、
私たちが本当に価値を出せるのは、
作業そのものではない、ということです。
先生の考え方や背景を理解し、
「この先生にとって、今必要なことは何か」
「逆に、やらなくていいことは何か」
を一緒に考える。
制作や施策は、そのための手段にすぎません。
私たちは、
先生にとって一番のサポーターでありたい。
その思いを、これからも大切にしていきます。
長期で選ばれ続ける関係をつくりたい
短期的に数字だけを追う関係ではなく、
何年も一緒に考え続けられる関係をつくりたい。
先生が困ったとき、
真っ先に思い出してもらえる存在でありたい。
それは、先生と患者さんの関係にも似ていると思っています。
誠実に向き合い続けることで、
結果的に、選ばれ続ける。
この考え方が正しいと、
きちんと証明できる会社でありたい。
それが、Denis techの目指す姿です。








