先生の人柄を、ホームページに映す仕事
歯科メディ編集長の四ノ宮です。今回は、ホームページ制作と社内の体制づくりを担うメンバーのインタビューをお届けします。
歯科医院のホームページ制作と、社内の体制づくりを担当する、株式会社Denis techの齊藤正樹。代表の田丸とは、高校のサッカー部で3年間をともにした仲です。
前職では、マンション工事現場で植栽の現場監督として、多くの職人や業者の段取りをまとめてきました。その経験で培った「先回りして動く」力が、今の仕事を支えています。
今でも趣味として楽しんでいるサッカーでは、高校時代にエースとして活躍しながらも、自分の得点だけでなく、チームのために役割を果たすことを大切にしていました。派手に表に立つより、周りを支えることで力を発揮する。そんな齊藤の歩みを伺いました。
Q1. 代表の田丸とは、どのような出会いだったのですか。
田丸とは、高校のサッカー部で出会いました。入学してすぐ同じ部に入り、そこから3年間、ずっと一緒でした。大学も同じ学部に進みましたが、学科が違ったので、すれ違うくらいの距離感だったんです。
当時の田丸の印象は、いざスイッチが入ると、誰よりも集中して結果を出すという印象でした。その集中力のすごさは、社長になった今も変わっていないと感じています。まさか、あの田丸と一緒に働くことになるとは、当時は思ってもいませんでした。
Q2. サッカーを通して、学んだことを教えてください。
高校では10番を任せてもらい、得点ランキングで1位になったこともありました。エースと呼ばれる立場ではありましたが、自分一人でドリブルから突破するような選手ではなかったんです。チームの戦術や決まりごとを守ったうえで、その中で自分の役割を果たす。そういうタイプでした。
ただ、体力だけは誰にも負けない自信がありました。絶対に自信を持てる武器が一つあると、それが支えになる。これは、サッカーから学んだ大きなことです。それに、チームスポーツですから、仲が良いだけの集団では勝てません。要求すべきことは要求し、指摘し合える関係も、同じくらい大切にしていましたし、今の会社でも同じだと思います。
Q3. 前職では、どのようなお仕事をされていたのですか。
前職は、マンションの工事現場で、植栽を植える仕事の現場監督でした。木や草を植えるための日程を組み、職人さんへの段取りを伝え、電気や水道の設備業者の方々とも調整しながら、現場を進めていく役割です。関わる人の数が多いほど、調整は難しくなります。
植栽は、工事全体で見ると終盤の工程にあたります。前の工程がどれだけ遅れても、引き渡しの締め切りは動かせません。無理に見える日程でも、なんとかやり切る。そうやって現場をまとめてきた経験が、今のホームページ制作の進行管理に、そのまま生きていると感じています。
Q4. Denis techに入ったきっかけを教えてください。
きっかけは、田丸のInstagramでした。当時の私は、前職の現場で段取りに追われ、心身ともに余裕を失っていた時期だったんです。転職したい気持ちはあったのですが、その一歩を踏み出す力さえ、なかなか湧いてきませんでした。
そんなとき、田丸が投稿していた求人募集のInstagramの投稿が、ふと目に留まりました。一度は見過ごしてしまったのですが、あらためて思い出して連絡を取ったんです。「一度話そう」と声をかけてもらい、会って話したのが、すべての始まりでした。前職の辛い経験があったからこそ、今があるとも感じています。
Q5. 未経験での転職に、不安はありませんでしたか。
入社したての時期は、正直、不安だらけでした。やったこともない仕事で、業界のことも知りません。それに、友人が社長を務める会社に入るというのも、どう思われるだろうと、複雑な気持ちがあったんです。逃げの転職だ、という感覚も、心のどこかにありました。
それでも、腹は決めていました。結果を出して、この道を自分にとっての正解にしよう、と。立派な志からというより、目の前のことで結果を出すしかない、という気持ちが先にあったんです。今振り返ると、その覚悟が、最初の一歩を支えてくれたのだと感じています。
Q6. 入社されてから、どのような日々でしたか。
入社した当初は、何もかもが初めてで、慣れない仕事に苦戦する日々でした。それでも、一つひとつが形になり、お客さまに納品できたときには、大きな達成感があったんです。
一方で、こなすべき作業が増えていくなかで、「自分は、ただタスクを処理するだけの人間になっていないか」と悩んだ時期もありました。ただ、その経験があったからこそ、人に仕事を任せるときの渡し方が分かるようになりました。自分が手を動かして苦労したぶん、どう伝えれば相手がやりやすいかを、考えられるようになったんです。あの葛藤も、今となっては必要な時間だったと感じています。
Q7. 今、ご自身の武器だと感じているのはどんなところですか。
私の武器は、スケジュールを管理して、先回りして動くことです。問題が起きてから対応するのではなく、「このままだと、ここでつまずきそうだ」と早めに気づいて、起きる前に手を打っておく。これは前職からずっと意識してきたことです。
たとえば、開院間近で、限られた期間で作り切らなければならないホームページ制作案件がありました。条件としてはかなり厳しかったのですが、段取りを何度も組み直しながら、締め切りに間に合わせたんです。そうやって一つずつ約束を守ってきた結果、今では安心して継続サポートを任せてもらえるようになったと感じています。ホームページをいかに分かりやすく表現するかも、自分の得意なところです。実際に、作ったページで問い合わせが増えた医院も多くあります。
Q8. 「人柄マーケティング」について、どう感じていますか。
会社として大事にしている「人柄マーケティング」という考え方は、最近になって、ようやく納得感を持って取り組めるようになりました。ほかの歯科医院のサイトを調べてみると、デザインは違っても、書かれている中身はどこも似ていると感じたことがきっかけです。どこも同じように見えるとしたら、患者にとって本当に大事なのは、「誰に診てもらうか」ではないか、と思ったんです。
実は私自身、自分が通う歯科医院を選ぶとき、サイトを見てもなかなか選べずにいました。けれど、仕事を通してある先生と出会い、「この先生になら」と思えたんです。その安心感があって初めて、納得して定期的にメンテナンスに通おうと思えました。
先生との出会いが、患者さんが納得して治療を選べるかどうかを大きく左右する。だからこそ、信頼できる先生のことを患者さんに届けるこの仕事に、意味を感じています。その出会いをつくることで、患者さんが納得して治療を選べる社会に近づけたら、と考えています。
Q9. これから、さらに力を入れていきたいことを教えてください。
先生との最初の対話を、もっと深めていくことに力を入れたいです。ホームページに先生の人柄や思いを映すうえで、いちばん奥が深いのが、この最初のヒアリングだと感じています。その先生が本当に大切にしていることを、どこまで受け取れるか。簡単に答えの出るところではないからこそ、いちばん時間をかけ、こだわって向き合っています。
先生の想いを正しく受け取れなければ、それを患者さんに届けることはできません。だからこそ、目の前の先生と、もっと深く向き合える自分でありたいと思っています。そう思うほどに、学ぶべきことはまだたくさんあると感じます。これからも、自分を磨き続けていきます。
Q10. これから、目指していきたいことを教えてください。
一番に思うのは、恩返しです。いい会社のメンバーに恵まれ、信頼できるクライアントの先生方にも恵まれました。その分を、しっかり返していきたいという気持ちが強くあります。大きなことでなくても、まずは身近な人を大切にすることから始めていきたいと考えているんです。
社内体制の面では、今、自分が取り組んでいる「先生の人柄を打ち出せるホームページ」のつくり方を、ほかのメンバーや、これから入ってくる人にも伝えていきたいと考えています。自分一人が作るのではなく、誰が担当しても先生の想いを正しく伝えられる体制が整えば、その分、もっと多くの先生に喜んでいただけます。自分のノウハウや段取りを共有して、より多くの先生に先生の想いが伝わるホームページを届けられるようにしたいんです。
人に任せることで、自分一人では気づけなかった視点も加わり、サービスはさらに良くなっていくはずです。今よりも高いクオリティに磨き、自信を持って届けられるホームページを、より多くの先生に提供していく。その積み重ねが、「患者が納得して治療を選べる社会を創る」という未来に近づいていくと信じています。エースとして点を取っていた頃とは違う、後ろから支える自分なりの力の出し方を、これからも探していきたいです。








