株式会社Denis techの四ノ宮です。 私たちは歯科医院のマーケティングをサポートしており、今回は矯正歯科様のInstagram運用の成功事例をご紹介します。
皆さんの中で、下記の様なお悩みをお持ちの方はいませんか?
「歯科医院のInstagramの効果が分からない」
「スタッフに任せてもなかなか更新が進まない」
「投稿するネタが尽きてきた」
Instagramを効果的に活用することで、認知拡大から来院、契約に至るまで多くの成果を上げることが可能です。
この記事では、具体的な戦略や実際の運用例を交えながら、Instagramの重要性についてお話しします。
成功事例の紹介
弊社がサポートさせていただいた、くぼた矯正歯科クリニック様では、Instagramを活用した結果、以下の成果を得られました。
フォロワー数:1700人
月間閲覧数:1.8万人以上
Instagram経由での来院:月平均5人(矯正相談)
弊社がサポートする前にはホームページからの集患のみで、インスタ経由での来院はほとんどありませんでした。具体的な取り組みを以下で説明します。
集患の全体像について
集患活動において、患者さんが実際に契約に至るまでには、いくつかの重要なステップがあります。これらのステップを理解し、適切な対策を行うことで、来院数や契約数を増やすことができます
具体的には、以下のような流れです。
1.認知:患者さんがクリニックの存在を知る段階
例)Googleで「仙台 矯正」と検索し、クリニックを見つける。
2.興味:クリニックに興味を持つ段階
例)検索結果のHPを訪問して詳細情報を確認する。
3.比較:他のクリニックと比較検討する段階
例)他院のサービスや口コミをチェックし、どこが良いか検討する。
4.問い合わせ:具体的に話を聞いてみようと思う段階
例)電話や公式LINEから相談をする。
5.来院:クリニックを訪れる段階
例)初診カウンセリングを受ける。
6.契約:治療を開始することを決定する段階
例)矯正治療の契約を結ぶ。
このように、患者さんは段階を踏んでいきますが、段階を踏むごとに数が減少するため、この流れの中で、来院数や契約数を増やすために重要なのは、次の2つのポイントです。
1.初期の認知を増やすこと
患者さんにクリニックを知ってもらう機会を増やすことで、興味を持ってもらう母数を拡大します。
2.各フェーズでの離脱を減らすこと
例えば、ホームページやSNSで魅力的な情報を提供することで興味を持続させ、他院との比較で優位に立てるよう施策を行うなど、次のフェーズへ進む確率を上げることが重要です。
集患が上手くいっていないケースの例
実際に、集患が上手くいかないクリニック様では、以下のような問題が起きている場合があります。
1.認知段階での課題
例)HPの内容が魅力的であるにもかかわらず、Google検索結果で上位表示されておらず患者さんに見つけてもらえない。
2.興味段階での課題
例)Google広告を出して認知を得られているが、口コミが悪いため患者さんが離脱してしまう。
3.比較段階での課題
例)来院してもらえたものの、カウンセリングでの説明や対応が不足していて患者さんに契約を決断してもらえない。
施策を「橋」として考える
集患を成功させるためには、患者さんが次のフェーズに進むための「橋」を作るイメージで施策を実施することが重要です。
例えば、Google広告やインスタグラム投稿で認知を広げた後、魅力的なHPや口コミ対策を通じて興味を持たせます。さらに、クリニックの専門性を伝えるコラムや症例投稿で比較段階での離脱を防ぎます。
このように、患者さんの行動を理解し、それぞれの段階で適切な対策を講じることが、集患活動全体の成功に繋がります。
Instagramはすべてのフェーズで効果を発揮
ここまで集患について解説してきましたが、Instagramではすべてのフェーズで高い効果が得られます。ここからは各フェーズでInstagramでの具体的な施策を紹介していきます。
認知フェーズ:まずは知ってもらう
まずは患者さんに「知ってもらう」という段階です。
ここでやるべきことは以下の3つです。
①ホームページにInstagramバナーを設置
ホームページの目立つ場所にInstagramのリンクを貼ることで、最初の認知を増やします。
②週3回以上投稿
発見タブで表示されやすくなるため、頻度が重要です。
③フォロー・いいね周り
直接見込み患者にアプローチする方法として有効です。
具体的にそれぞれ説明していきます。
①ホームページにInstagramバナーを設置
患者さんにクリニックのInstagramを認知してもらうためには、ホームページの活用が重要です。特に、運用初期段階ではインスタグラムなどのSNSからの認知を得るのが難しいケースが多いため、まずはホームページトップの目立つところにバナーを設置しましょう。
②週3回以上投稿
投稿頻度は最低でも週3回を目安にしましょう。定期的に投稿することで、アカウントがアクティブとみなされ、「発見タブ」に表示されやすくなります。
特に「発見タブ」を活用するには、アカウントのアクティブさが鍵となります。
インスタグラムからの認知を得る主な方法のひとつが「発見タブ」(虫眼鏡マーク)です。
このタブは、インスタグラムのアルゴリズムによってアクティブなアカウントが優先的に表示される仕組みとなっています。そのため、投稿頻度が低いと表示される可能性が減り、新規の患者さんに見つけてもらいづらくなります。
例えば、くぼた矯正歯科クリニック様は、「発見タブ」を通じて新規の認知を広げることに成功しています。これにより、問い合わせや来院につながる患者さんが増加しました。
③フォロー・いいね周り
SNS運用における大きなメリットの一つは、見込み患者さんに対して自らアプローチができる点です。特に「フォロー」や「いいね」周りは、簡単かつ効果的な方法としておすすめです。
これは、ホームページなどの受動的な媒体とは異なり、自ら行動して認知を広げる能動的な手段と言えます。リアルの場で例えるなら、「無料でチラシを撒き続けられる」ような感覚で、継続的に新たな患者さんに接触できるのが強みです。
フォロー・いいね周りは特別な準備を必要とせず、すぐに始められる簡単な施策です。そのため、SNS運用をこれから始める方にも取り組みやすい方法です。
フォロー・いいね周りを実践することで、クリニックへの認知が広がり、問い合わせや来院につながる可能性が高まります。具体的な効果ややり方の詳細については、後ほど詳しく解説します。
興味フェーズ:関心を引くプロフィール設計
患者さんに「興味を持ってもらう」段階です。インスタグラムでは見た目が重要なので整える必要があります。ここでやるべきことは以下の3つです。
①プロフィールを整える
「専門性」「実績」をアピールすることで信頼を獲得します。
②コラム投稿
専門性を活かした内容を紙芝居形式で投稿し、興味を引きます。
③縦三列のレイアウト
見やすく整え、フォロワーが過去投稿を遡りやすくします。
具体的にそれぞれ説明していきます。
①プロフィールを整える
SNS運用において、プロフィールは見込み患者さんにとって「第一印象」となる重要な部分です。認知を得た後、プロフィールを見たときに「なんか凄そう」と思わせることが、問い合わせや来院につながる第一歩です。
認知を得た方はまずプロフィールを確認します。この際、専門性や実績を分かりやすくアピールすることで、信頼感や興味を抱いてもらうことができます。SNS上では、限られた情報量でどれだけ「価値」を感じさせられるかがポイントです。
たとえば、以下のような工夫が効果的です
- 名前欄に「インビザライン専門」と記載
- プロフィール文に「公認ファカルティー日本で20名の1人」といった実績を明記
- ハイライトデザインを活用して、見やすく印象的な内容にする
- 固定投稿に院長紹介やクリニックの強みを掲載
これらの工夫により、患者さんが「知らなくても凄そう」と感じる印象を与えることが可能です。
プロフィールを整えることは、SNS運用の基盤をつくる第一歩です。内容をしっかりと設計し、認知を得た患者さんに確実に興味を持ってもらいましょう。
②コラム投稿
SNSやホームページの活用において、コラムは患者さんへのアプローチ手段として非常に有効です。患者さんが求める情報や、先生が特に伝えたい内容をわかりやすく発信することで、信頼や興味を得られます。
コラムは、患者さんの知識を深める「紙芝居」のような役割を果たします。単なる基本情報ではなく、患者さんが一歩踏み込んで知りたい内容を発信することで、専門性を感じてもらえます。
近年、患者さんの情報リテラシーが向上しており、「インビザラインとは?」のような初歩的な情報よりも、より専門的な内容に興味を持つ傾向があります。
例えば
- 「プロバイダー制度」についての説明
- 他院と差別化できる治療の具体的なポイント
- 知って得する最新治療情報
こうしたコラムを作成することで、「この医院は詳しくて信頼できる」と感じてもらえます。
患者さんが疑問に感じること、先生が伝えたいことを一歩踏み込んで発信することで、来院や契約への動線を強化できます。コラムはSNS投稿やホームページ内で手軽に始められるので、ぜひ活用を検討してください。
③縦三列のレイアウト
投稿を見やすく整理することはフォロワーの心をつかむ重要なポイントです。新しいフォロワーが過去の投稿を閲覧しやすいよう、縦三列のデザインを意識した投稿を行いましょう。
縦三列のデザインを意識することで、新しいフォロワーが過去の投稿を効率よく確認できるようになります。統一感のあるデザインは、医院の信頼感やプロフェッショナルな印象を高めます。
具体例として、以下のような構成をおすすめします
-コラム記事:2列
-その他投稿:1列(例えば、患者さんの声や治療事例など)
この配置により、投稿が一目で分類され、過去の内容も遡りやすくなります。さらに、見た目の美しさが医院の印象アップにもつながります。
例えば、週3回投稿するスケジュールを立てると、1週間で縦1列を完成させることが可能です。
くぼた先生の場合、コラム記事を中心に据えつつ、バランス良くその他の情報を取り入れることで、継続的に魅力的な投稿を提供できます。
比較フェーズ:選ばれる理由を示す
矯正に興味を持った患者さんが、どの医院で治療を受けるか比較する段階です。ここでやるべきことは以下の3つです。
①症例投稿
治療の成果を明確にし、患者の不安を解消します。
②先生のアピール
先生の専門性や人柄を伝える投稿を行います。
③口コミ・患者の声を投稿
実際の患者の声は新規患者に安心感を与えます。
具体的にそれぞれ説明していきます。
①症例投稿
患者さんに選ばれるためには、治療の「成果」を伝えることが欠かせません。特に自費治療では失敗が許されない買い物であるため、患者さんは「治る証拠」を求めています。症例投稿を活用することで、患者さんの不安を取り除き、信頼を得ることができます。
矯正治療は高額な投資であり、患者さんは信頼できる結果を重視します。症例投稿は、具体的な成果を示すことで安心感を提供します。
症例投稿を行う際は、以下のような内容を記載することで医療広告ガイドラインに準拠できます:
施術内容:どのような治療を行ったか
治療期間:治療が完了するまでの期間
費用:治療にかかるおおよその費用
リスク:治療に伴う副作用や注意点
これにより、患者さんに透明性のある情報を提供し、信頼度を高めることが可能です。
実際に、くぼた矯正歯科クリニック様でも症例投稿を積極的に行っています。治療前後の写真や治療詳細を明確に伝えることで、新規患者さんの問い合わせ増加にもつながっています。
症例投稿を適切に活用し、患者さんとの信頼関係を深めましょう。
②先生のアピール
患者さんがクリニックを選ぶ際、どの先生に診てもらうかを比較するケースが増えています。そのため、先生自身をブランディングし、専門性や信頼感を伝えることが重要です。
美容クリニックを例に挙げると、患者さんは治療内容だけでなく、先生の専門性や実績に基づいて選ぶ傾向があります。矯正歯科でも同様に、「どの先生に治療してもらうか」が選択のポイントになることが多いです。
具体的なブランディング手法として
アイコンに先生の顔を使用:患者さんに安心感を与え、親近感を持ってもらえます。
コラム投稿の1枚目に先生の写真を掲載:投稿を見た瞬間に「どんな先生が担当するのか」を伝えられます。
プロフィール欄で専門性を強調:たとえば、「インビザライン認定医」「公認ファカルティーメンバー」などの資格や経歴を記載することで、「この先生なら任せられる」と思ってもらえます。
くぼた矯正歯科クリニック様でも、先生の専門性を前面に出したブランディングを行っています。これにより、患者さんとの信頼関係を強化し、新規患者の問い合わせ増加につなげています。
③口コミ・患者の声を投稿
患者さんが歯科医院を選ぶ際、口コミは非常に大きな決め手になります。日常生活の中で、飲食店や病院を探す際にも口コミを参考にするのと同じで、歯科医院においても重要な役割を果たします。
口コミは患者さんにとって、実際に治療を受けた人の声を聞ける貴重な情報源です。特に自費診療では慎重な選択が求められるため、ポジティブな口コミは医院の信頼性を高める鍵となります。
くぼた矯正歯科クリニック様では、矯正治療を終えた患者さんと一緒にピース写真を撮影し、その感想をSNSやホームページで紹介しています。このような投稿は、他の患者さんが「自分もこの医院なら安心して任せられる」と感じるきっかけとなります。
口コミや患者様の声を積極的に掲載することで、他の医院と比較された際に優位性を示すことができます。特に、治療の満足度や院内の雰囲気など、患者さんが安心できる要素を伝えることが重要です。
問い合わせフェーズ:ハードルを下げる
「実際に行ってみようかな」と思わせる段階です。
ここで大事なことは、問い合わせのハードルを下げることです。
①プロフィールリンクの活用
LINEやメールで直接問い合わせできるように設定します。
②DM対応
気軽に質問できる動線を作りましょう。
具体的にそれぞれ説明していきます。
①プロフィールリンクの活用
患者さんがスムーズに医院へ問い合わせをできる環境を整えることは、集患の成功につながる重要なポイントです。
SNSでは、プロフィールに設定したリンクから直接問い合わせが可能です。この動線を整えることで、患者さんが気軽に問い合わせを行えるようになり、治療への一歩を後押しします。
特に若年層には、メールよりもLINEを使った連絡が便利とされています。くぼた矯正歯科クリニック様では公式LINEを活用し、患者さんが質問や予約を簡単に行える仕組みを導入しています。このように、患者さんの生活に馴染んだツールを使うことで、問い合わせのハードルを下げることができます。
プロフィールリンクには公式LINEのURLを設定し、患者さんが簡単にアクセスできるようにしましょう。また、LINEを活用する際は、予約システムや自動応答機能を整え、スムーズな対応を心がけることが重要です。
②DM対応
SNSを通じて患者さんと直接コミュニケーションを取ることは、信頼関係を築くために非常に効果的です。
インスタグラムを利用する患者さんの中には、直接相談したいと考える方が少なくありません。ダイレクトメッセージを活用することで、患者さんの疑問や不安に迅速に応えることができます。
くぼた矯正歯科クリニック様のアカウントでは、プロフィールに「DMで質問可能」と記載しています。これにより、患者さんが気軽に相談できる環境を整えています。このような取り組みが、問い合わせ動線の拡充と患者さんの安心感向上につながっています。
アカウントのプロフィールに「DMでお気軽にご相談ください」と明記し、メッセージを受け付ける体制を整えましょう。返信は迅速かつ丁寧に行い、患者さんに安心感を与える対応を心がけてください。
来院・契約フェーズ:スムーズな体験を提供
ここまでInstagram上で実施すれば来院・契約がスムーズに進む効果が期待できます。
理由は以下の通りです。
①事前にファン化しているから
Instagramを通じて信頼を築くことで、来院率が向上します。
②カウンセリング成功率が高まるから
コラムなどで知識を提供し、患者さんの理解度を深めます。
具体的にそれぞれ説明していきます。
①事前にファン化する
患者さんが契約前提で来院する流れを作るためには、事前に医院や先生のファンになってもらう仕組みが大切です。
患者さんが先生のことを知り、顔を定期的に見ている状態を作ることで、医院に対する親近感と信頼感が自然に高まります。
医院や先生の情報を事前にSNSなどで知ってもらっている場合、患者さんは契約の意思を固めた状態で来院することが多くなります。例えば、くぼた矯正歯科さんでは、定期的に院長の情報や医院の特徴を発信することで、来院時点での患者さんの信頼度が高まっています。
SNSやホームページで医院や先生自身の魅力を継続的に発信し、患者さんに「この先生に診てもらいたい」と思ってもらうことを目指しましょう。顔を出した投稿や定期的な動画配信など、親近感を持たれる工夫を取り入れると効果的です。
②カウンセリング成功率を高める
患者さんが知識を持った状態で来院することで、カウンセリングの成功率を高めることができます。
コラム記事などを通じて、患者さんが来院前に知識を得ていると、治療内容やプロセスへの理解が深まり、カウンセリングがスムーズに進みます。
例えば、インビザラインに関するコラムを読んだ患者さんが、「診断が治療成功の鍵である」という内容を理解した状態で来院した場合、具体的な質問をしてくれるため、カウンセリングの信頼度が高まります。この結果、契約につながるケースが増えます。
患者さんがリテラシーの高い状態で来院することを目指し、専門的で役立つ情報を発信しましょう。例えば、治療に必要な診断の重要性や各治療法の特徴などをコラムでわかりやすく説明することが有効です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、くぼた矯正歯科クリニック様のInstagram運用の成功事例をもとに、歯科のインスタグラム活用を紹介しました。
集患活動において、患者さんが実際に契約に至るまでに必要なステップについて今回説明してきましたが、これらのステップを理解し、適切な対策を行うことで、来院数や契約数を増やすことができます。
集患を成功させるためには、患者さんが次のフェーズに進むための「橋」を作るイメージで施策を実施することが重要です。 今回紹介した内容を踏まえて、是非Instagramを運用してみてください。
もしも、「自院のInstagramについて個別で相談したい」とお悩みの方は弊社までご相談ください。
弊社Denis techは歯科医院様専門のデジタルマーケティング支援会社です。
これまでに多くの歯科医院様のInstagram運用をしてきました。
気になる方はぜひお気軽にご相談ください。