歯科医院はオンライン診療を導入すべき?メリットややり方、注意点を解説

目次

歯科医院でオンライン診療を導入しようか悩んでいる方に向けて、オンライン診療のメリットややり方を解説します。

導入する際の注意点も紹介するので、オンライン診療の導入を検討している方はぜひ最後までご覧ください。

オンライン診療とは?

オンライン診療とは、スマートフォンやパソコンなどを通じて、医師と患者がリアルタイムに診療を行うことです。

ビデオ通話やオンラインプラットフォームを介して、患者と歯科医師が画面上で直接やり取りします。

オンライン診療システムによっては、予約管理・Web問診・デジタルの処方箋の発行など多種多様な機能を搭載しており、診察業務の効率化や患者の利便性向上をサポートします。

歯科医院がオンライン診療を導入するメリット

歯科医院がオンライン診療を導入するメリットは、以下の通りです。

患者の通院負担が軽減できる

オンライン診療なら、患者は自宅や職場にいながら歯科医師の診察や薬の処方を受けられます。

体が不自由で通院が困難な方をはじめ、新型コロナウィルスといった感染症が気になる方、離島など遠方に住んでいる方にも医療を提供できることが大きなメリットです。

また、通院するための時間や交通費を節約できて利便性が高いため、リピーターを獲得しやすくなるでしょう。

業務の効率が向上できる

オンライン診療を導入すれば患者の診察や会計の待ち時間がなくなったり、オンライン上で問診票を診察前に提出できたりするので、業務を効率化することが可能です。

診療で生じる時間の無駄や手間を減らせるため、患者にとっては負担が軽くなり、歯科医師にとっては効率よく患者を診察できます。

診察が効率化できれば、歯科医院の売上アップにつなげられることが期待できるでしょう。

新たな患者層を獲得できる

オンライン診療では物理的・地理的な壁がないので、歯科医院は近所に住んでいる方以外にも新たな患者層を獲得できるでしょう。

また、特定の専門医からの診察が必要な患者や、歯科医院に通う体力がない高齢者などに対しても適切な治療を施せます。

妊婦や小さな子供がいる方にオンライン診療の利便性を上手くPRできれば、将来親がそのお子さんを自院に通わせてくれることも期待できます。

歯科医院におけるオンライン診療のやり方

歯科医院がオンライン診療を行うときのやり方を解説します。

オンライン診療の流れがイメージしづらい場合は、ぜひチェックしましょう。

診療前相談

まったくの初診の患者にオンライン診療を実施する場合、診療前相談を行うことが必須です。

診療前相談とは、オンライン診療を始める前に、患者の口腔の状態や症状についてチェックしておくことです。

なお、他院からの情報提供書などの書類が揃っていれば、初診でもオンライン診療を実施できます。

診療前相談に歯科医院による診断や薬の処方といった診療行為は含まれず、患者の情報をもとにオンライン診療をすることが適切かどうかを判断します。

オンライン診療が適切で、かつ歯科医師と患者の双方がオンライン診療を行うことに合意した場合に限り実施できます。

予約の受付

診療前相談で患者からの合意が取れたら、希望の日時に予約を入れてもらいます。

予約の受付方法には電話とアプリの2種類がありますが、アプリ受付をおすすめすると良いでしょう。

アプリ受付なら歯科医院は予約対応の手間が省けますし、患者は自分の都合の良い時間に簡単に予約が取れます。

さらに、事前の予約日時の変更やキャンセルもアプリですぐに行えるため、患者の心理的負担も軽減できます。

他にも今までの診療履歴を確認できたり、患者に予約リマインドを通知したりと、便利な機能を備えている点もアプリの大きなメリットです。

Web問診票への記入

Web問診票は診療当日までに記入・送信してもらうことが一般的ですが、患者によっては提出するのを忘れてしまうかもしれません。

そのため、予約受付が完了した際に問診票の記入ページへ進むように設定しておきましょう。

Web問診票サービスを導入すれば、患者は落ち着いて正確な情報を記入でき、歯科医院は問診票の内容に応じて適切な診察ができます。

ただし、Web問診票では重要項目の未記入や誤記入が生じることが懸念されます。

そのため、必須項目が未記入の場合はWeb問診票を提出できないように設定したり、提出前に記入内容を再確認できるシステムを導入したりするといった対策が必要です。

オンライン診療

診療当日になったら、患者は予約した時間に歯科医院に指定されたシステムにアクセスし、オンライン診療を受けます。

歯科医院はWeb問診の内容をもとに、患者の症状を確認しながら診療します。

オンライン診療は映像と音声で患者の口腔の状態や症状を診るため、照明やカメラの位置について患者に協力してもらうことが大切です。

また、診療している際に通信速度が遅くなったり、映像や音声が乱れたりすることがあります。

オンライン診療する前に、電波の接続状況やマイク・カメラの動作をしっかりと確認しておきましょう。

支払い・処方薬の発送

オンライン診療が終わったら、患者に診療料金を支払ってもらいましょう。

クレジットカード決済やPay決済、銀行振込などオンラインで清算が完結できる方法を準備しておくと、患者の負担を軽減できます。

なお、歯科医院の方針やオンライン診療システムによりますが、今後オフラインで来院する予定がある場合、窓口でオンライン診療の料金を併せて支払うことも可能です。

また、薬を処方するときは、歯科医院から薬局へ処方箋の情報を送付します。

患者には薬を薬局に行って受け取るか、オンライン服薬指導を受けてから自宅まで配送するかのどちらかを選択してもらいます。

ただし、オンライン診療では処方できない薬があるため、どの薬が該当するか必ず前もってチェックしましょう。

オンライン診療を導入するときの注意点

オンライン診療はどの歯科医院でもいきなり始められる訳ではありません。

導入するときには注意が必要ですので、以下のポイントをしっかりと確認しましょう。

厚生労働省へ届出しなければならない

歯科医院がオンライン診療を実施するには、以下2点の書類を記入し、自院が所在する都道府県が管轄している地方厚生局へ届け出ることが義務付けられています。

厚生労働省 基本診療料の施設基準等に係る届出書

情報通信機器を用いた診療に係る届出書添付書類

この書類は、自院がオンライン診療の基準をクリアしていることを証明するものです。

また、基準をクリアするには以下の条件の両方を満たす必要があります。

出典: 厚生労働省 令和4年度診療報酬改定の概要

厚生労働省が公表しているオンライン診療の適切な実施に関する指針には、オンライン診療を安全かつ効果的に運用するためのルールや注意事項などが載っています。

オンライン診療を始めたい場合は、2点の必要書類と指針を必ずチェックしましょう。

通信トラブルへの対策を行う必要がある

オンライン診療はインターネット上で行われるため、接続不良といった通信トラブルが発生することが予想されます。

診療をスムーズに行うためにも、事前に通信トラブルへの対策を講じてください。

接続が安定していると評判のインターネット回線と契約したり、万が一接続が不良になったときの緊急連絡先を患者に伝えたりする必要があります。

また、通信トラブルが続く場合には、オンライン診療の再予約やオフライン診療への切り替えを提案できるように事前準備を整えておきましょう。

IT機器の操作に不慣れな方へのサポートも必須

オンライン診療を導入する際には、パソコン・スマートフォン・タブレットなどのIT機器が必要です。

しかし、すべての患者がIT機器の操作をスムーズに行える訳ではありません。

ですので、高齢者などIT機器に不慣れな患者をサポートする体制を整えましょう。

例えば画面キャプチャを掲載した、簡潔で見やすい手順マニュアルの作成・配布をすることがおすすめです。

さらに、直感的に操作しやすいシンプルなオンライン診療システムを導入することも有効でしょう。

まとめ

歯科医院がオンライン診療を導入すると、「患者の通院負担が軽減できる」「業務の効率が向上できる」といったメリットがあります。

しかし、厚生労働省へ届け出たり、通信トラブル対策を講じたりする必要も考慮しなければなりません。

すべての歯科医院にオンライン診療が向いている訳ではないので、よく検討してから導入しましょう。

弊社Denis techは歯科医院様専門のデジタルマーケティング支援会社です。

これまでに多くの歯科医院様のシステム導入をサポートして参りました。

気になる方はぜひお気軽にご相談ください。

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株式会社Denis tech

統括webディレクター 四ノ宮蒼也

新卒で経済産業省に入省し、政策運営を通じて分析力と実行力を培う。その後、歯科業界の課題と可能性に触れ、「業界の未来を切り拓きたい」という強い思いで転職を決意。政策立案で磨いたスキルを活かし、患者さんと歯科医院をつなぐマーケティング支援を展開している。これまで数多くの歯科医院の経営改善を成功に導き、現在はセミナー登壇や提携事業を通じて、業界全体の発展に情熱を注いでいる。

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