リスティング広告について気になっている歯科医院に向けて、リスティング広告の概要や配信するメリットをご紹介します。
また、広告の効果を上げるコツも解説するので、リスティング広告の配信を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
リスティング広告とは
リスティング広告とは、GoogleやYahoo!といった検索エンジンの検索結果ページで「スポンサー」という枠に表示される広告を指します。
例えば検索エンジンで「歯科医院 地域名」というキーワードを入力したとき、自院の情報を検索結果ページの上部に掲載できます。
入力した地域で歯科医院を探している患者に向けて、自院の存在を真っ先にアピールできる点が特徴です。
歯科医院がリスティング広告を配信するメリット
歯科医院がリスティング広告を配信するメリットは以下の通りです。
即効性がある
歯科医院が集患したい場合、自院のホームページやブログなどを検索結果の上位に表示させるSEO施策が有効です。
しかし、上位表示されるまでに半年から1年くらいかかると言われており、長期間にわたり施策を続けなけばならない点がデメリットです。
一方でリスティング広告は、広告文やキーワードを入稿してから短時間で上位表示させられ、早ければ即日に掲載できます。
広告を出稿してから数分で患者がホームページを訪れることが期待できるので、すぐに予約や問い合わせの増加につながるでしょう。
見込み患者にピンポイントで広告を表示できる
リスティング広告は検索エンジンに入力されたキーワードをもとに表示されるので、歯科医院を探している人だけにピンポイントで表示できます。
例えば「新宿 歯医者」「品川 ホワイトニング」など、特定の地域で歯科医院を探しているような、来院見込みの高い患者を狙った宣伝が可能です。
検索して歯科医院を探している人は、歯科治療への関心が高くて治療を検討しているため、リスティング広告で自院をアピールできれば来院してくれる可能性が高いです。
リスティング広告は、患者のニーズにすぐ応えられる広告手段ですので、見込み患者の獲得に非常に効果的です。
広告費用が無駄にならない
リスティング広告の費用は、出稿した広告が検索した人にクリックされたときのみ発生します。
費用はキーワードによって異なりますが、1クリックあたり数十円から数百円です。
1クリックあたりの費用から、1日の予算、月の予算を管理画面上で自由に設定できるので、予算に合わせて自由に広告を配信できるのも魅力です。
広告費用が無駄にならないので、充分な予算を確保できない個人経営の小さな歯科医院でも配信しやすいでしょう。
効果測定が簡単
リスティング広告はその他の広告手法と比較すると、効果測定が簡単にできます。
管理画面では、設定したキーワードごとの広告の表示回数やクリックされた回数や単価が分かります。
また、自院のホームページ訪問者の中で、専用フォームからの診察予約や問い合わせ電話などの実際に成果が出た比率を指す「コンバージョン率」も調べられるのもメリットです。
リスティング広告の効果を詳細に確認できるので、「このキーワードは頻繁に表示されている」「このキーワードではコンバージョンされない」などの分析が容易です。
さらに、キーワードの追加や広告文の変更なども随時できるため、効果測定と改善が迅速に行えるのも魅力でしょう。
歯科医院がリスティング広告の効果を上げるためのポイント
歯科医院がリスティング広告を配信する際、どうしたらより多くの患者にアプローチできるのでしょうか?
リスティング広告の効果を高めるためのコツをご紹介します。
検索キーワードのマッチタイプを限定する
キーワードのマッチタイプとは、検索結果に表示させたいキーワードに対して広告を表示させる範囲を設定することです。
歯科医院が配信するリスティング広告では、マッチタイプが広いと自院に関係ない検索キーワードでも広告が表示されるため、マッチタイプを限定することがおすすめです。
例えば「歯科医院」という大きな括りのキーワードを選ぶと、「歯科医院 経営難」や「歯科医院 開業資金」といったキーワードの検索にもリスティング広告が表示されてしまいます。
歯科医院の集患に関係ないキーワードを含めると、誰にもクリックされることがないので、広告を配信する意味がないです。
しかし、マッチタイプが狭いと来院見込みが高い患者にだけ広告を表示でき、広告の精度が上がります。
「歯科医院 インプラント」「歯科医院 池袋」など自院の条件に合致するキーワードを選ぶと、自院に興味を持ってくれそうな患者にのみアピールできるので、リスティング広告の効果が高まります。
自院に無関係の検索キーワードを除外する
自院に関係ない検索キーワードで広告を表示させないように、特定のキーワードを除外することも大切です。
無駄な検索キーワードを除外しておかないと、リスティング広告のクリック率やコンバージョン率が低くなり、集患効果が出ない広告を配信し続けることになります。
例えば「歯」や「歯科」などの広いキーワードで広告を出稿する場合、「ブラシ」「グッズ」などのキーワードを取り除く設定すると、歯ブラシや歯のケアグッズを探している人に自院の広告が表示されなくて済みます。
また、「クレーム」「下手」などネガティブな言葉や、「オンライン診療」「マウスピース」など行っていないサービスを除外するのも有効です。
広告を表示するターゲットを絞る
リスティング広告を表示するターゲットを絞って、自院に通ってもらいたい患者層にだけアピールできるように設定しましょう。
例えば小児歯科を専門としている医院は、「未就学児」や「小学生」といった年齢層の他、「痛くない」「怖くない」など子供が気にしやすいキーワードをターゲットにするのが良いでしょう。
ターゲットを絞らないと、この例の場合では高齢者や審美歯科を調べたい人など自院に関係ない患者にも広告が表示されます。
広告を無駄に配信しないためにも、ターゲットを絞って効率よく集患につなげましょう。
配信する広告のタイトルに地域名を入れる
患者は「自分が通いやすい場所」に限定して歯科医院を検索するため、自院が位置する場所をリスティング広告のタイトルに入れておくと注目を集めやすくなります。
検索キーワードとタイトルに載っている地域名が一致すれば、タイトルの地域名だけ文字が太くなって強調されるため、より患者に自院の広告を認知してもらえます。
タイトルに地域名が含まれていれば、患者がすぐに予約してくれる可能性が高くなるため、最も目立つタイトルに自院のある地域名を必ず記載しましょう。
キーワードに合わせてリンク先を変更する
リスティング広告で狙う検索キーワードに合わせて、リンク先を変更しましょう。
具体的には、キーワードが「ホワイトニング」の場合はホワイトニングのページ、「歯科検診」なら歯科検診のページにリンク先を貼ります。
患者が想定していた内容とリンク先で紹介されている内容が異なっている場合、患者は「求めている内容が載っていない」と即座に判断して、Webサイトから離脱する可能性が高いです。
患者がWebサイトから離脱すれば、診察の予約や問い合わせにつながらないうえに、クリックによる広告費だけが無駄にかかってしまいます。
見込み患者に興味を持ってもらうためにも、リスティング広告に紐づけるリンク先はしっかりと検索キーワードのニーズに合わせてください。
歯科医院がリスティング広告を配信するときの注意点
歯科医院がリスティング広告を配信するときに注意しなければならないポイントは次の通りです。
医療広告ガイドラインの規制事項を順守する
医療広告ガイドラインとは、厚生労働省が公表している医療機関の広告に関する規制の指針です。
医療広告ガイドラインで禁止されている広告の主な内容は、以下の通りです。
- 虚偽広告
- 誇大広告
- 比較優良広告
- ビフォーアフターの写真
- 患者を誤認させるおそれのある広告
- 患者主観に基づく体験談の広告
- 公序良俗に反する広告
- 未承認医薬品や治療内容の広告
リスティング広告では医療広告ガイドの対象媒体と判断されているので、違反すると措置命令や罰金などの刑が課せられます。
広告に文章や画像を掲載する際には、上記の禁止事項に充分注意して作成しましょう。
限定解除の条件をチェックする
医療広告ガイドによって規制の対象となっている表現でも、条件を満たすことで表記できることを「限定解除」と呼びます。
規制が部分的に解除されることで表現の幅が広がるため、歯科医院の集患に効果的な広告を配信できるようになります。
医療広告ガイドラインにおける限定解除の条件の一例には、次のようなものがあります。
- 歯科医院の連絡先を明記する
- 治療内容・費用・リスク・副作用を明記する
- 自由診療のメリットとデメリットを同じくらいのボリュームで掲載する
- 未承認医薬品等であることの明示
- 入手経路等の明示
- 国内の承認医薬品等の有無の明示
まとめ
リスティング広告は検索エンジンでの結果に上位表示できるので、集患効果がとても高いです。
少額でも出稿でき、広告費を多くかけられない歯科医院でも挑戦しやすいので、ぜひ挑戦してみましょう。
弊社Denis techは歯科医院様専門のデジタルマーケティング支援会社です。
これまでに多くの歯科医院様のリスティング広告を作成・配信して参りました。
気になる方はぜひお気軽にご相談ください。