歯医者の経営が厳しい理由とは?経営を成功させるための方法をご紹介

目次

病院やクリニックはどこも儲かっていると考えがちですが、実は経営難に苦しむ歯医者は少なくありません。

歯医者の経営が厳しいと言われている理由をはじめ、経営難に陥る原因を解説します。

また、経営を成功させるための方法もご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

歯医者の経営が厳しいと言われる理由

「歯医者の経営は厳しい」と言われているのは何故でしょうか?

歯科医院業界の現状を踏まえ、経営が厳しいとされる理由についてご紹介します。

競争激化による患者の奪い合い

全国にある歯医者の件数はコンビニよりも多いと言われており、少子高齢化により人口の絶対数は減少の一途をたどっています。

そのため、数少ない患者を多くの歯医者が奪い合っている状況になっていて、市場競争が激化しています。

地方では患者の数が少ないので集患できない、都市部では競合の歯医者が多くて太刀打ちできないと、どこで開院しても苦しい状況から抜け出せないため、歯医者の経営は厳しいと言われているのです。

歯科医師の高齢化と後継者不足

帝国データバンクの調査によると、2024年1月から10月までの歯医者の倒産・廃業は前年超えの126件と年間最多を記録し、前年比で1.8倍とハイペースとなっています。

また、歯科医院の経営者の平均年齢は60歳を超え、2024年に休廃業・解散となった歯科医院の代表者の年齢は69.3歳と、高齢化が原因で廃業に追い込まれるケースが目立ちます。

加えて、2023年に発表された日本歯科医師会の調査では、歯科医院の管理者の約90%が後継者について「不明」または「後継者が全くいない」と回答しており、歯医者の経営が厳しいことを物語っています。

歯医者の経営が厳しくなる原因

どうして歯科医院の経営は厳しくなってしまうのでしょうか?

考えられる原因を5つ解説します。

院長が経営に専念できない

院長が個人で歯科医院を経営する場合、院長は患者の治療で手いっぱいで、経営に関することが後回しになっているケースが少なくありません。

また、歯医者としての専門的な知識や技術は身についているものの、経営者の立場になって経営のことを考えるのは不得意という人も多いです。

院長が経営全般を自分1人で抱え込むのではなく、自動化できるシステムを導入したり、課題を他のスタッフや外部の専門家に任せたりしてリソースを割く必要があるでしょう。

人件費や物価の高騰

昨今はインフレが深刻化しており、人件費や物価が軒並み高騰しています。

特に経営を圧迫するのは人件費で、歯科医療には高度な技術と専門知識を有する歯科衛生士や歯科助手といったスタッフが必要不可欠であり、高い給与水準が求められます。

ただスタッフを雇用するだけでも多額の人件費を要するにもかかわらず、無駄な残業が多かったり、効率の悪いシフトが組まれていたりすると、余計に高い人件費を支払わなければなりません。

また、最新鋭の治療機器を導入したいと考えても、1台で数百万円もかかることが珍しくないです。

しかし、患者は最新の機器で治療して欲しいと思っているため、機器を導入しない訳にはいかず、資金が潤沢でないとどんどん経営が厳しくなるでしょう。

接客レベルが低い

歯科医院はサービス業ではないものの、少しでもスタッフの接客態度が悪いとすぐにインターネットにネガティブな口コミが投稿・拡散されてしまいます。

ネットで歯医者を選ぼうと検索している人にその悪評が見つかれば、「ここは行きたくない」と思われて集患が厳しくなるでしょう。

歯科医師が患者を馬鹿にしたような口調で説明したり、他のスタッフが冷たい態度であしらったりすると評判を落としやすく、ネットでの悪評がどんどん増えることが懸念されます。

患者に院内で気持ちよく過ごしてもらうためにも、接客レベルを高めていくことが大切です。

スタッフの不足

日本歯科衛生士会の調査によると、2022年度での歯科衛生士の求人倍率は23.3倍と非常に高いです。

歯科衛生士の需要が供給を上回っていて、少しでも労働環境が悪いと感じると待遇が良い他の歯医者に移ってしまいます。

また、同会の歯科衛生士の勤務実態調査報告書では歯科衛生士のうち99.0%が女性で、出産や育児などのライフイベントにより時短勤務になったり退職したりするケースが多々あります。

個人で開院した歯医者は、新しくスタッフを採用することも、今いるスタッフの労働環境を整えることも考えねばならず、厳しい経営を強いられているのです。

新患を獲得できていない

ただ歯科医院を開いただけでは、患者はなかなか集まりません。

患者に最適な治療や丁寧な接客をして評判を高めることも大切ですが、現代ではインターネットで歯医者を探す人が多いため、広告に力を入れないと効率よく新患を獲得できないでしょう。

新患が集まらなければ売上を伸ばすことは困難ですので、効果のある集患対策を講じることが重要です。

歯医者の経営を成功させるポイント

歯科医院の経営の売上を安定化し、成功を収めるポイントは以下の通りです。

これから歯医者を開こうと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

システムやツールを導入する

歯科医院の経営では診療や事務業務を効率化することが大切で、IT技術を活用することがおすすめです。

例えば電子カルテシステムを導入することで、患者に関する情報の正確な管理やすばやいアクセスが可能になり、診療時間やカルテの作成時間の短縮につながるでしょう。

また、Web予約ツールを取り入れれば、患者が自分にとって都合のいい時間を選んでネットから予約できるので、予約したこと自体を忘れたり遅刻したりする可能性が減ります。

これら以外にも業務の効率化を図れるシステムやツールはたくさんあるので、自院の状況や予算に合わせて適切なものを導入しましょう。

自費診療の割合を増やす

診療報酬改定の影響を受ける保険診療だけではなく、ホワイトニング・インプラント・歯科矯正などの自費診療の割合を増やしましょう。

自費診療の件数が増加すれば、それに伴って収益率をアップさせることができ、経営が安定しやすくなります。

高付加価値の医療サービスを提供して患者の満足度を高められれば、リピーターの獲得にもつながります。

患者の満足度を上げる

患者に「この歯医者を選んでよかった」と思ってもらえるように満足度を上げることで、歯科医院の経営を安定化しやすくなります。

丁寧な接客やWeb予約ツールによる待ち時間の短縮など、患者の期待に応える環境を整備することが重要です。

診察や会計を待っている間にアンケート調査に回答してもらい、患者の立場から良かった点と悪かった点を挙げてもらい、しっかりと改善を図ることも一手です。

患者の満足度が高い歯科医院はリピーターの獲得はもちろん、インターネットにポジティブな口コミが投稿されることで集患にもつながります。

自院が位置する地域での評判を確固たるものにするうえで、絶大なアドバンテージとなるでしょう。

スタッフの労働環境を整備する

スタッフが離職して、また採用して、その採用したスタッフも離職して…と悪循環が繰り返されないように、労働環境を整えることも歯医者の経営では非常に重要です。

例えば院内研修や外部セミナーへ参加する機会を増やして、向上心のあるスタッフの離職を防ぎましょう。

できるだけ院長から声をかけてコミュニケーションを多く取り、院内全体を明るい雰囲気にして人間関係を円滑にすることも大切です。

他にも「業務負担を軽くして心身へのストレスを和らげる」「上下関係を厳しくしすぎない」といった手段も有効でしょう。

マーケティングに力を入れる

集患が上手くいかないと経営を安定させることは大変厳しいため、マーケティングに力を入れて患者を絶やさないようにしましょう。

自院の公式WebサイトやSNSを使って情報発信することに加え、SEO・MEO対策をして検索エンジンで自院が上位表示されるように施策を打つことが重要です。

また、Web広告を出稿して特定の条件に合致するターゲットにピンポイントで狙って広告を表示し、即効性の高い集患対策を取りましょう。

歯科医師の集患方法については、以下の記事が参考になるため、ぜひ併せてご覧ください。

歯科医院が効果的に集患するには?オンライン・オフラインでの方法を解説

まとめ

個人で経営している歯医者は、患者の治療に加えて医院の経営にもリソースを割かねばなりません。

しかし、経営についてのノウハウが豊富な歯医者は少なく、厳しい状況に追い込まれて倒産・廃業してしまうケースが珍しくないです。

適切なシステムを導入したり、外部の専門家に意見を仰いだりして業務の効率化を図り、経営を安定させましょう。

弊社Denis techは歯科医院様専門のデジタルマーケティング支援会社です。

これまでに多くの歯科医院様の経営を支えて参りました。

気になる方はぜひお気軽にご相談ください。

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株式会社Denis tech

統括webディレクター 四ノ宮蒼也

新卒で経済産業省に入省し、政策運営を通じて分析力と実行力を培う。その後、歯科業界の課題と可能性に触れ、「業界の未来を切り拓きたい」という強い思いで転職を決意。政策立案で磨いたスキルを活かし、患者さんと歯科医院をつなぐマーケティング支援を展開している。これまで数多くの歯科医院の経営改善を成功に導き、現在はセミナー登壇や提携事業を通じて、業界全体の発展に情熱を注いでいる。

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