「歯科医院を開業したけど、まったく集患できていない…」
「効率的に集患するためには、どうすれば良いのだろう?」
このように悩んでいる歯科医院は少なくないでしょう。
なかなか患者さんが来ないからといって、むやみやたらに看板を多く設置したり、ホームページ制作会社に丸投げしたりすると、効果が出ないのに広告費ばかりがかさむ恐れがあります。
そこで今回は歯科医院が効果的に集患する方法を、オンラインとオフラインに分けてそれぞれ具体的に解説します。
「集患を成功させたい」「広告費を無駄にしたくない」とお考えの歯科医院は、是非とも最後までご覧ください。
歯科集患におけるマーケティングの必要性とは?
日本は人口減少が進む一方ですので、歯科医院が集患して一定数の患者を確保することは、どの医院の経営においても最重要課題です。
また、自院の治療方針に見合う患者を集患するには、自院の特徴や魅力を積極的にアピールする必要があります。
ですので、患者に選ばれる歯科医院になるために、歯科医院はマーケティングに力を入れることが大切です。
すぐに集患につながらないとしても、継続することで認知度の向上や口コミによる流入などの効果が期待できるので、諦めずにマーケティングに取り組みましょう。
歯科医院が集患する前に取り組むべきこと
いきなりマーケティング活動に取り組むのではなく、まずは効果的に歯科集患するための事前準備を行いましょう。
歯科医院が集患する前に取り組むべきことをご紹介します。
開業エリアの市場分析
歯科医院は美容医療クリニックとは異なり、緊急でかかりに来る人が多いという性質上、そのエリアに住んだり勤めたりしている人が患者になります。
ですので、医院を開業しているエリアの市場分析を徹底的に行うことが重要です。
具体的には以下の項目を調べ、どのような人に医療を届けるべきかターゲットを絞りましょう。
- 開業エリアの今後の人口動態
- 開業エリアの他院の数や得意分野
- 開発計画はあるのか
- 郊外型か都心型か
ターゲットを絞れれば「ファミリー層が多く住んでいるので、小児歯科に力を入れよう」「今後は企業が増えるみたいだから、夜遅くまで診察時間を延ばそう」などの対策が立てられます。
開業エリアの市場分析を行うことで、医療サービスの質を向上できるので、効率的に集患できるでしょう。
自院の強みの洗い出し
自院が得意としている分野や他の歯科医院では取り入れられていない技術など、差別化が図れているポイントを洗い出しましょう。
強みとして考えられるPRポイントの例には、以下のようなものが挙げられます。
- 駅直結で通いやすい立地にある
- 常に最新の歯科治療技術を導入している
- 分野ごとに専門の歯科医が担当する
- 施術は完全個室で受けられる
- キッズスペースが設けられている
強みがないと患者は歯科医院選びで迷ってしまうので、自院に通うことを決めてもらえるようにしっかりと打ち出しましょう。
目標と予算の設定
集患に成功するための目標を設定し、達成するには予算をいくらくらい支払えるのか確認しましょう。
目標は以下のSMARTの法則に従って決めるとスムーズです。
- Specific:具体性があるか
- Measurable:進捗が測定可能か
- Achievable:達成が可能か
- Realistic:現実的か
- Time-bound:期限はいつまでか
また、予算は広告の出稿費や運用費、デザイン費用などマーケティング活動のすべてを含めて、いくらまで捻出できるのかを設定する必要があります。
予算を決めておかないと青天井でどんどん費用がかかってしまうので、相場をチェックしながら適切に設定しましょう。
医療広告ガイドラインの確認
医療広告ガイドラインとは厚生労働省が定めている、医療機関の広告に対する規制を示したものです。
患者が医療に関する適切な選択を行えるように、客観的かつ正確な情報伝達を行うことを目的としています。
医療広告ガイドラインに違反すると、保健所から調査や中止命令、行政処分などの措置がとられる可能性があります。
また、悪質な虚偽広告とみなされた場合は、6ヶ月以下の懲役や30万円以下の罰金などの罰則も科せられるので、充分に注意して広告を運用しましょう。
詳しくは厚生労働省の「医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針(医療広告ガイドライン)」を確認してください。
オンラインでの歯科の集患方法
まずはオンラインでの歯科医院におすすめの集患方法をご紹介します。
ホームページの制作
歯科医院がホームページを制作することは、集患するための必須事項と言っても過言ではありません。
普段からインターネットを利用している人は、その歯科医院に通うかを決めるときに、必ずかつ最初に確認するものが歯科医院のホームページだからです。
未来の患者に自院のことを魅力的だと思ってもらうため、以下の情報は忘れずに記載しましょう。
- 医療方針や患者への思い
- 診療している分野や強み
- 治療の流れ
- 導入している医療機器
- 院内の雰囲気が分かる写真や動画
- 院長の経歴や実績
- 住所や最寄り駅からのアクセス
- 診療時間や休診日
- 電話番号
患者目線に立って、どのような情報が掲載されていれば安心して自院を選んでくれそうかを考えながら、丁寧にホームページを制作しましょう。
SEO対策
SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、日本語では「検索エンジン最適化」と訳されます。
Googleの検索エンジンで自院の名前や自院に関連するキーワードが検索された際に、ホームページやコンテンツを検索結果の上位に表示させるための施策です。
検索結果の上位に表示されれば患者に自院を知ってもらいやすくなるので、ホームページが制作できたら是非ともSEO対策に取り組みましょう。
また、「虫歯 治療方法」や「歯 詰め物 保険適用」など、歯科にまつわるSEO対策を施した記事コンテンツをたくさん公開すると、検索エンジンでさらに上位表示されやすくなります。
Web広告の出稿
Web広告とはインターネット上のメディアやSNS、LINEなどに掲載される広告のことです。
年代や住んでいる地域など特定の条件に合うターゲットにピンポイントで狙って広告を表示できたり、特定の治療方法やキャンペーンの広告を配信したりできるので、少額でも即効性が高い宣伝が可能です。
なお、一口にWeb広告と言っても数多くの種類があるので、必ず自院に見合った方法で出稿しましょう。
SNSの活用
日本国内だけでも数千万人規模で利用されているので、SNSの活用も歯科集患のマーケティングにおいては必須と言えます。
InstagramやX(旧Twitter)、FacebookやTikTokなどの有名なSNSを通して、Web広告を介さずに患者へ直接自院の情報や魅力をアピールできます。
また、リプライやDM(Direct Message)で患者からの質問に答えれば、患者に「丁寧に診察してくれそう」と安心感を持ってもらえるため、集患の効果は高いでしょう。
予約管理システムの導入
患者が自院を知ったとしても、診療時間外や休診日だった場合は電話がつながらず、他の歯科医院に移ってしまう恐れがあります。
そんなときには予約管理システムが効果的で、Webで24時間365日自動で予約受付をしてくれるため、誰でもいつでも予約できます。
さらに、予約管理システムは予約した日時の変更やキャンセルも簡単にできるため、患者の満足度の向上にも期待できるでしょう。
オフラインでの歯科の集客方法
次にオフラインでの歯科医院の集患方法をご紹介します。
看板やポスターの設置
歯科医院の外壁に看板やポスターを設置すると、通行人の目を引くので認知拡大につながります。
また、医院の場所が分かりづらい場合は、駅構内やアクセス途中の曲がり角などに看板を設けるのも効果的です。
看板やポスターには歯科医院の名前やロゴ、電話番号や施術可能な分野を明記すれば、患者に興味を持ってもらえるかもしれません。
ポスティング
マーケティング手法としてオーソドックスなポスティングは、インターネットが普及した今でも効果的な集患方法です。
チラシを作成する際にはターゲットに合わせた内容を訴求することが重要で、例えば高齢者が多い地域なら定期的な歯の健康診断やインプラント治療をPRすると良いでしょう。
もしポスティングでの集患を繰り返す場合は、「どの時期に配ると多く集患できるか」「どんな表現だと注目を引きやすいのか」などデータを取りながらデザインを変えることで、最も効果を発揮するパターンを探すことがおすすめです。
地域イベントへの参加
地域イベントへの参加は、歯科医院が住民と接する機会を増やし、院長に対する信頼性や安心感を高めることにつながります。
例えば住民に向けた正しい歯磨き講座を行ったり、学校検診に参加したりするなど、社会貢献活動を行いましょう。
住民とのコミュニケーションや関係を深められれば、歯科医院の知名度が向上するので集患効果が期待できます。
歯科医院の集患方法まとめ
歯科医院は的確にマーケティングを行って最適な方法でPRをすることで、効果的な集患を狙えます。
ホームページの制作やWeb広告の出稿といったオンライン、看板やポスターの設置やポスティングといったオフラインの両面からアプローチして、効率的に集患しましょう。
また、集患を行う前には、開業エリアの市場分析や強みの洗い出しなどに取り組み、自院に見合う目標と予算を設定してください。
弊社Denis techは歯科医院様専門のデジタルマーケティング支援会社です。
これまでに多くの歯科医院様の集患をサポートして参りました。
気になる方はぜひお気軽にご相談ください。