ホームページ制作におけるよくあるトラブル
ホームページ制作を依頼する時に契約内容や、料金について、よく分からないからといって業者に全てお任せしようとしていませんか?
ホームページの制作において、事前に確認すべきことを知らずに、全て業者の言いなりになるのは危険です。実際にWebの業界は契約内容や料金についてのトラブルがよく起こりやすい業界と言われており、事前に確認しておかないと、後々余計な料金や時間がかかってしまいます。
そこで、歯科に特化して多くのホームページ制作に携わっている私が、ホームページ制作における注意点を客観的な立場で3つに厳選してお伝えするので、必ずチェックしてください。
注意点1:制作担当者が誰になるのか
契約までに話を聞く営業マンが良かったからという理由だけでその会社に決めるのは注意が必要です。
なぜかというと、営業マンは契約を取るまでが仕事で、実際に制作する担当者は違うケースがほとんどです。
気に入った営業マンに頼みたいと思って契約したけど、いざ契約したら相性の合わない担当者になって後悔したという相談を受けたことがあります。
また、その会社に実績があるからといって安心をしてはいけません。ホームページはテンプレートではない限り、一つ一つ作るものなので、制作担当者レベルで品質にばらつきが出てしまいます。実際に入社したばかりで経験が浅い人が制作を担当するというケースもあり、会社としての実績が当てにならないこともあります。必ず、契約に至った場合の制作担当者が誰になるのかと、その方の実績も確認しましょう。
ホームページ業者とは長く付き合っていくので、依頼する前に一度、「制作を担当する人と話をさせてください」とお願いすることをおすすめします。
注意点2:制作料金が明確か
想定していた当初の見積もりより、最終的な価格が高くなるケースが本当に多いので注意しましょう。
なぜこのようなことが起きるかというと、始めの見積もりの際に、安い値段と感じてもらうために、始めに料金の一部のみ提示して、実際に制作に必要なことを追加オプションとして記載されていることがあります。
例えば、最初の見積もりが60万円だったのに、いざ制作が始まると、ページ数が増えたり追加のオプションが必要になって最終的に120万円までかかってしまったというケースも聞きます。
最低限確認しておくべきこととして、
・ページ数が増えるごとにいくらかかるのか。
・カメラマンの撮影費用は含まれているのか。
・コンテンツのライティングを業者がする場合、料金がかかるのか。
・ブログ機能をつけると追加料金がかかるのか。
この4つは初めに確認して見積もりを出してもらいましょう。
注意点3:歯科医院に特化しているか
歯科に特化している必要がある理由が3つあります。
①最新の医療広告ガイドラインを理解しているか。
医療広告ガイドラインに従っていないと行政から警告が来る場合があります。
その警告を無視すると、6ヵ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられます。
具体的には、インビザラインなど未承認機器についての説明や、症例写真のビフォーアフターでリスク等、費用、治療期間を記載しているかなどがあります。そこをしっかり理解している業者さんかを確認してください。
②集患ができるか。
ホームページの制作をする目的は集患だと思いますが、ホームページを作っただけで患者さんに見てもらえるほど簡単ではないです。
歯科のマーケティングの全体像を理解しているかを確認してください。
歯科治療を受けたい患者さんがクリニックを探す際にどういった行動をするのか、何がきっかけで来院までするのかを理解していることが大事です。
検索したときに上位に表示されるようにするSEO対策ができるのか、ホームページを見た患者さんが予約から来院までの導線設計をするための訴求力があるのか確認してください。
③歯科についての知識があるか。
歯科の知識がないと、制作において、ライティングをお願いする際に「根幹治療におけるラバーダムって何?」とか「ジルコニアって何?」とかそこから先生が説明しなくてはいけなくなり、無駄な工数が発生してしまって治療に専念できないことがあります。
まとめ
今回お伝えした注意点を3つおさらいします。
①制作担当者が誰になるのか。
営業担当者と制作者は違うので、依頼する前に実際に制作する担当者の話も聞きましょう。
②制作料金が明確か。
想定していた当初の見積もりより、最終的な価格が高くなるケースが本当に多いので注意しましょう。
③歯科医院に特化しているか。
歯科に特化していないと、目的としている集患につながらなかったり、コミュニケーションがとりづらくなってしまいます。