- 歯科医師インタビュー -

INTERVIEW
歯科医師紹介
COJI DENTAL OFFICE
院長 吉野真弘
経歴
2007年3月
日本歯科大学歯学部卒業
都内開業医にて勤務
日本歯科大学附属病院勤務
千葉県内開業医にて勤務
2014年4月
COJI DENTAL OFFICE開院 現在に至る
所属学会等
・米国歯内療法学会
・日本歯内療法学会
・日本歯科保存学会
・日本抗加齢医学会
・日本学校歯科医会
・日本顕微鏡歯科学会
・日本病巣疾患協会
・日本糖尿病協会

大学時代に学び得たことと専門分野について教えてください。

大学では歯科の幅広い分野について学びましたが、最終的には歯内療法学という根の治療に興味を持つようになりました。顕微鏡を用いた根管治療は、より精密な治療が可能であり、汚れも明瞭に確認できます。これにより、本来削らなくて済む部分を削ることを防ぐことができます。

さらにCTを利用することで、歯の内部の状態を精密に把握することができます。歯の内部には血管と神経が存在し、これらが腐ると細菌が繁殖し、疾患の原因となるため、歯の内部を清潔に保つことが重要です。

また、根管治療を行う際にはラバーダムというゴムのシートを使用し、周囲を覆うことで治療中の細菌感染リスクを低減しています。これも私たちのこだわりの一つです。

治療の方針について教えてください。

当院のモットーは「自分の家族にしてあげたい治療を患者さまにも提供すること」です。この想いがこの自費治療のクリニックを立ち上げた原点です。予防歯科においても、高品質な治療を提供するために、ドクターがじっくりと時間をかけて対応し、責任を持って取り組んでいます。以前から歯のメンテナンスを定期的に受けていた患者さまでも、当院で詳しく検査すると予想外の問題が見つかることがあります。現状を入念に把握し、治療前後の違いを確認しながら進めていきます。これにより、歯科治療へのモチベーションを高め、一緒にお口の中の悩みをゼロにすることを目指します。

どうして自由診療専門のクリニックにされたのでしょうか?

現在の日本では、保険を使用した並列診療が主流となり、1時間に3〜4人を診療することが一般的です。そのため、時間のかかる治療でも、患者さん一人当たりに割り当てられる時間は約20分程度であり、複数回の来院が必要になることがあります。

また、保険治療では、患者さんの症状に最も適合する薬や材料が提供できない場合もあり、それが治療の品質低下につながることがあります。

また、治療の一部をアシスタントに任せず、ドクター自身が最初から最後まで責任を持って行うことによって、患者さんは安心感を得られ、信頼関係が築かれるのではないかと考えています。

そうした問題に対処するために当院は完全自由診療を行なっています。自由診療では、患者さん一人に1〜2時間という長い時間をかけることが可能であり、ドクターが全ての診療を担当することができます。これにより、より個別化された治療が提供され、患者さんのニーズに応えることができます。

お休みの日は何をしていますか?

家族と外に出かけて、みんなで体を動かして遊んでいます。

最後に患者様へメッセージをお願いします。

歯は一生涯ずっと付き合っていくものです。自分の歯を適切に保つためには、見た目だけにお金をかけるのではなく、根っこの部分である土台を適切に治療することが重要です。

私自身、大学時代に根管治療の重要性を学び、治療を行う際には最初の段階で精密な検査を行う必要があることを認識しました。この部分を怠ると、根の疾患などが見逃され、原因がわからないまま痛みが再発し、全身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。

その結果、インプラントが必要になることもありますが、年をとってからのメンテナンスは非常に困難です。可能な限りインプラントを使用せずに、健康な歯を保つ方法を皆さんと考えていきたいと思います。

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